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5月25日(土)に開講した講演会です。

基調講演『過去の震災に学ぶ南海トラフ巨大地震対策』

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名古屋大学 減災連携研究センター長 教授 福和 伸夫 氏
【概要】東日本大震災や貞観の地震、繰り返す南海トラフ地震などの過去の震災からのメッセージを聞き取りつつ、度重なる震災が歴史に与えた影響や三大都市形成との関係について改めて理解を深めると共に、過去と現在を対比することで現代社会の災害脆弱度を実感し、切迫する南海トラフ巨大地震による被害像をあぶりだす。そして、国難とも言える南海トラフ巨大地震を前に、災害被害軽減のために、我々が果たしていくべき役割や、対策の方向性について考えてみる。

製造業における事業継続計画(BCP)に今、求められるもの

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(株)日本経済研究所 地域本部 環境・防災部 部長 野田 健太郎 氏
【概要】東日本日本大震災におけるサプライチェーンの寸断や南海トラフ大震災など大きな災害への対応として事業継続計画(BCP)が注目を集めている。自動車部品などモノづくりに携わる企業がBCPをどのレベルで策定すればよいのか、サプライチェーンの要請はなにかを解説します。

都市水害を受けて立つ社会基盤のデザイン

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名古屋工業大学 高度防災工学センター 教授 秀島 栄三 氏
【概要】ボランティアコーディネータとは何をするものかあまり知られていない。ビジネスマンは地元の地域の防災に疎い。避難勧告が出たらどうしたらいいかわからない。こうしたところに災害に対する社会の弱さが現れる。社会を下支えするインフラストラクチャは頑強な堤防、防潮水門など土木構造物だけではない。安全な避難を実現するための段取り、復旧・復興を円滑に進めるための計画づくり、防災学習などによって社会を支えていく必要がある。地域や災害の特性に応じてこれらをどのように組み合わせたらよいかを考えていただきたいと思います。

南海トラフ巨大地震の備え

内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(調査・企画担当) 藤山 秀章 氏
【概要】南海トラフ巨大地震とは、どのような考え方で示されたものか?想定された被害の様相。中央防災会議・南海トラフ巨大地震対策検討ワーキング・グループで議論された対策の考え方。
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ウェルフェア合同セミナー
南海トラフの巨大地震に対する減災の取り組み

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名古屋大学 減災連携研究センター 准教授 護 雅史 氏
【概要】近い将来、必ず起こると言われている南海トラフの巨大地震。国の機関である内閣府は2012年8月に最大で、死者32万人、全壊棟数238万棟と推定しました。本講演では、これらの評価結果について解説するとともに、防災・減災に向けたいくつかの活動について概説します。

愛知県歯科医師会の取り組み
〜災害時身元不明者の歯科的所見による個人識別〜

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愛知県歯科医師会 専務理事 須賀 均 氏
【概要】昭和60年8月、群馬県の御巣鷹山に日本航空のジャンボジェット機が墜落をし、乗員・乗客520名の方々が犠牲になりました。その折、犠牲者の歯科的所見からの身元確認が、非常に有効であることが全国的に知られるところとなり、警察庁から全国都道府県警察へ、あるいは日本歯科医師会から全国都道府県歯科医師会への働き掛けもあって、昭和62年に愛知県歯科医師会内にも「愛知県警察歯科協力医会」という警察行政と歯科医師会が協力して身元不明遺体の身元確認をしていくという組織が構築をされるに至りました。本日は中華航空機墜落事故、東日本大震災等の大規模災害時での身元確認を中心に愛知県歯科医師会の活動についてお話しをさせていただきます。

津波・高潮による沿岸災害を未然に防ぐために

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名古屋工業大学 高度防災工学センター 教授 喜岡 渉 氏
【概要】一度起きてしまうと沿岸災害は被害が甚大になる傾向があり、未然に防ぐためにはその前提となる災害レベルをよく知っておく必要があります。南に開いた湾に面した愛知沿岸では、1959年伊勢湾台風がもたらした未曾有の風水害を踏まえ、地震津波のみならず、今後もなお高潮への対策は怠るべきではなく、津波・高潮のどちらか一方に偏らない防災計画の策定が重要です。地震津波は前触れなく発生し、来襲までの時間が比較的短い反面、高潮は台風進路によりある程度の予測が可能という特徴があります。こうした津波・高潮の特性を理解いただいた上で、発生する被害の影響を最小限にする対策を皆さまと一緒に考えて参ります。

複雑化する地盤災害を理解し備える
〜液状化から土砂災害まで〜

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名古屋工業大学 高度防災工学センター 教授 前田 健一 氏
【概要】自然の恵みの一つとして,地下水があります.地面の下に含まれた水は,自然豊かな山地,郊外だけでなく,都会においても需要な役割を果たしています.一方で,大雨の時には,天気予報のキャスターが「土砂災害にご注意ください」という言葉を良く聞きます.また,大地震では,普段は固い地面が液体のようになってしまう「液状化」が発生し,この言葉も専門用語の中では,かなり市民権を得た言葉です.これらは,地盤の中の水が悪さをするものです.では,このような集中豪雨や巨大地震の際の地盤災害に関する常識は本当に理解され,ホントに正しいのでしょうか.今一度,振り返ってみて,予測や対策について考えてみたいとおもいます.
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